青山ぱせり日記

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レースの種類のお話を

私達はレースと呼ぶ生地にいっぱい種類がある事を
知っていますが、その価値については曖昧です。

昨日のエンブロイダリーレースです。
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ブロードやローンの綿100%の素材に機械で綿糸で刺繍を掛けます。
この生地の様に耳にスカラップを入れる事が多くて、
地の目は横地に使います。綿のオールオーバーレースとも言います。
かなり一般的なレースで、夏の外出用やカジュアルにも使います。
日本の生地幅は耳レースなので88cmくらいです。
中国では140cm幅に刺繍を掛けるので120cmの幅のものができます。

日本の生地は出来上がりにハリがありますが、洗うと縮み、
アイロン掛けが必要です。先に洗ってから縫う事をお勧めします。
これを「湯通し」と呼びプレタの世界の商品では
生地屋さんで前以て必ずします。
レース工場は北陸産地 特に福井県が多いです。

ここからは見本帳が多くてすみません。

次に昔からあるオーソドックスなチュールレース。
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ナイロンチュール地にレーヨン糸で刺繍を掛けます。
こちらも日本では92cm幅が多くて、耳がスカラップに
なっているものも多いです。
ウエディング用やパーティ衣装のイメージがありますが、
最近はカジュアルスカートも多いです。

フォーマル用や外出着用で使用する高価なのがケミカルレースです。
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こちらは綿100%ですがレーヨン糸もあります。
何故ケミカルかと言うと、下生地に刺繍をしてから
生地を溶剤で溶かすから、片耳レースが多いです。

もっと素敵なのがこれ、リバーレースです。
機械で編まれていますが、限られたメーカーのみです。
機械の発明はイギリス人のリバーさんですが、
今では ほとんどがフランス製です。
繊細で、気品があります。オートクチュールに使われています。
下のレースは少し大雑把な感じですが…既成用なので これでも凄く高価です。
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柔らかくてしなやかな繊細なのに立体感が有ります。
素材は綿ナイロンです。綿混とは思えません。

こちらも細幅にできるリバーレース 高いランジェリー等に使います。
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これに似せて安価に作られたのがラッセルレースです。
(私はそう思っていますが違っていたらごめんなさい)
こちらは綿ナイロンのラッセルレースです。
混率は近いのですが、ややガサガサします。
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ラッセルレースは経編で、耳スカラップが有りません。
こんなスカラップ柄が一時流行しました。


細幅のラッセルリジットレースです。
既製服はこのタイプを使います。ナイロン100%で安価です。
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ボビンレースの見本が無いので機械編みの
トーションレースをご紹介します。
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こちらは綿100%のトーションレースです、あまり細い糸の
幅広タイプは有りません。

もっと細い糸のアランソン、華奢です。
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このトーションレースは足利市で主に作られています。
両耳でそのまま服に付けられるので、重宝します。

私の手持ちのトーションレースです。
幅の広いのは足利の以前はレースを作っていた
刺繍屋さんがくれた在庫品です。細いのは仕事で綿シフォンの
服にいっぱい使いました。この華奢なのはやや高価です。
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昔のベルギーではこれを日本の帯締めつくりの様に、
糸を巻いた何十個のボビンを潜らせ、1日数センチを編んだとか、
知人でやってる方がいて、時計屋さんの様な単眼レンズで
作っていました、手のひらサイズが限界とか。
展覧会で極小の額に入っていました。

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by cenepaseri | 2018-07-05 09:21 | アート | Comments(8)
Commented by Diary-17 at 2018-07-05 10:42
パセリさん、こんにちは。
又々お勉強させて頂きました。
エンブロイダリーレースは夏になると出てきますね。
ブラウスや色々に……夏らしくて好きです。
ケミカルレースと呼ぶ由来も興味深いです。
Commented by taekamede at 2018-07-05 12:58
布屋さんに行くと、いろいろなレースが売っていますよね。
レースを見るのと、毎年レースを作る技術が発展しているんだな~と感じまず。流行りも感じます。
ケミカルレースは最近気になります。周りをカットして、お洋服に付けるのが簡単だからです、リーバーレースーは素敵だけれで、周りをカットするのが難しそうだなって思うのですが、プロのパセリさんに教えて頂ければありがたいです。
Commented by cenepaseri at 2018-07-05 18:17
> Diary-17さん
レースは欧州が本場です。ケミカルやエンブロイダリーレースは日本のが多いですが、
カットワーク刺繍の入った生地はフランスのが繊細でとても太刀打ち出来ません。
もう少し詳しい資料はあるのですが、探さなければならないので…
ケミカルレースの手法は他にも色々使われています。
刺繍やアップリケなどで、クラレのK2だったかな、海外でも溶ける素材で使われています。
Commented by cenepaseri at 2018-07-05 18:23
> taekamedeさん
ケミカルレースは高いけれど最近台湾や中国でも出来、既製服でも使いやすくなっています。
リバーレースは見えない所は裁ち切りで大丈夫ですよ。
細い糸状の所も解けません。そのままケミカルの様に叩いてあるプレタの洋服もあります。
たえかさんとおんなじで、レースが大好きです。
Commented by grace83188 at 2018-07-05 19:35
こんばんわ。
こんなにわかりやすく教えて下さり、本当に有難うございます。
とても勉強になります。一度には覚えられませんが、
これは何の種類かな?と思った時には、
今後はこの辞書を開かせていただきます。
Commented by olive07k at 2018-07-06 07:59
うわぁー 素敵にレースが並んでますこと!

偶然にも 森の家で カーテン留めをレース(残りもの)で作ってみました(後日、記事にしますケド)

パッチワークのキルトでも
生地を製法する前に 一度、洗いします。
Commented by cenepaseri at 2018-07-06 10:43
> grace83188さん
ありがとうございます。店頭でよく適当なことを言われて、エエ〜っと思うことが
ありますので、何でも知ってて無駄は無いと思いました。
私もブログで色んな事を知りましたので、皆んなで仲良く教え合いっこしましょうね。
Commented by cenepaseri at 2018-07-06 10:56
> olive07kさん
レースは繊細で触れていると幸福感が有りますね。
森の家は素敵ですね。うちは夫がインドア派なので、DIYはやってくれません。
本当は昔、美術をやっていたので出来るはずなのですが、過去に作ったのは
椅子一つだけです。面倒臭がりなので困ります。
料理はしてくれるので 文句は言えません。