
北鎌倉のお庭の台所のブログでお馴染みのkitaoniさんこと
藤田みどりさんのお勧めのアンティークのお店をお訪ねしました。
骨董通りの南青山6丁目の交差点を根津美術館の方へ曲がって、
最初の角を右へ曲がります。
突き当たりにイシイ・ コレクションがあります。
彼はみどりさんの大学の同級生です。

入り口を入ってすぐにカードが、

こちらはドイツのミュンヘンでやった展示会のカードです。
木に挿した鍛冶屋さんの打ち見本のディスプレイだとか…
この朱色の丸い形がいっぱいついてアートしている板は
なんと漆屋さんがお椀を塗って置いた跡がいっぱい付いた台なのです。

なんか好きです。用の美と言うのでしょうか。
こちらは染めの型

硬めの紙に模様を刻んだ型です。

かなりの数があります。
海外の方へのプレゼントにとっても良い感じです。
額縁との調和も大切。
こちらは紅型、まるで欄間のようです。

入って目立つのがこの大きな階段箪笥、昔から大好きですが…

木目が美しくて、私が見た事のあるのよりかなり幅広です、
多分欅、ちゃんと聞いて来なかった…すみません。
やっぱりお客様は外国の方が多く
何処かの王子様も来られたとか、
何と無く分かります。
何処か古さの中にシャープな感覚があります
時代を感じる籠、花入れです。
やっぱり綺麗に歳を重ねた感じです。
うちにあるのとは大違いです。
籠好きとしてはテクスチャーが気になります。

鮑の器、明治の物、グレー地に黒い貫入の様な線が入って、
まるで石を削った様に見えています。

火鉢も、良い感じです。
この壺は室町時代の物、窯の中でぺしゃんと
押し付けられた様に歪んでいます。
多分横にして焼いたのでしょうね。

小さな石仏

弥生土器みたいです。

須恵器と言うのでしょうか?
入り口手前の、茶室に入るような工房へ
こちらは江戸時代の町の旦那衆の防寒着だそうです。

こちらは舟板、釘がアートしています。

これは丸薬作りの道具

いっぱい丸い穴が空いていて如何にもって感じでしょう?
これは昔の瓦に開けた天窓です。
金沢の物らしい、作業中みたいで 失礼しました。

立体の額縁みたいに見えます。アートしています。
昔の京都の祖父の家の土間の炊事場の井戸の上にこれと同じような
天窓があって、はめ殺しのガラスがはまってました。
京都の家はうなぎの寝床で 入り口からず〜っと入ると
炊事場を通って、お風呂、離れを経て裏庭まで続きます。
あの家を解体した時もこんな瓦が出たのでしょうか?
そんな昔の事を思い出しながら、
懐かしさのあるアンティークを御説明頂きました。
アンティークの全てがイシイさんのフィルターを通っていて、
古の道具の持つ美しさがにじみ出ています。
下記がこちらの場所になります。
イシイさん、お時間を頂き有り難うございました。