お蕎麦やさんを出て、ホテルオークラの方へ、
急な坂を登ります。工事中が多くて、本当に此方で
合っているのか不安になり工事中の方に訪ねて…
川瀬忍展に菊池寛実記念 智美術館へ来ました。
初めての美術館です。
川瀬忍展、此方も今までお名前しか知りませんでした。
1950年のお生まれで18歳から50年の間作陶を
もう…何で今まで知らなかったのか
不思議な位に良かったのです…
この下の 天目(烟瓷/青磁)2016年作の茶碗は
まるで翡翠です。凄いものを見てしまった…
後から彼と台北の故宮博物院の繋がりを知り、
とても納得してしまいました。
故宮の翡翠と青磁の色が作品にあふれています。
智美術館に入って、右は庭園レストランの
ヴォワ・ラクテ(ここも良さそうです)
左の階段を下ります。
クリアな手摺の先に何やらランプシェイドの様な
丸い物が下がっています、薄い、けれど これも陶?
海に住むマンタの様に見えます。
下には輝く反射鏡?
此方は潭揺が2点、ここは撮影可です。
反射した光がゆらゆらと階段の壁に映ります。
そこから先は撮影不可ですので、なので図録から…
本当は見ないと分からないかも知れません。
左は青磁香炉で川瀬忍作 1990年の作品、
蓋が柘榴の口の様にはじけています。
右は灰陶鬲(トリポッド・ジャー)西周時代のものです。
所々に川瀬忍の祖父の初代川瀬竹春の作品や
高麗時代の青磁も並んでいますが、
見事に調和しています。
翠瓷、藍瓷などの新しい色彩や、奈良薬師寺の
国宝東塔修復事業により提供された基壇土を
焼締作品を試みています。
風麗呼の茶入と水指 1994年の作品です。
炎の様な火襷?ピーマンと南瓜の様な愛らしさ…
伊賀茶碗 2000年頃
自然の釉薬が流れてきていて、えも言われません。
底も素敵です。とっても好みです。
素晴らしい…
赫瓷盃/青磁盃台 2017年
左 翠瓷盃/青磁盃台 右 青磁徳利 2017年作
焼締容器/烟瓷盒子 2018年作品
此方も翡翠の色を感じます。
(確か翡色と翠色が揃って翡翠色です)
何と!すっぽり中に収まります。
(この焼締の容器の薄さは驚きです)
入り口のガラスケースにあった作品
伊賀徳利(於午神下窯)2000年作、
焼締盃 2016年作、
根来丸盆 室町時代。
此方は突き当りの床にあった…
50年の泪
窯焚きの
ほんの一瞬の間が…
しのぶ と有りました。
この薄さ、窯で…息を飲む一瞬、
研ぎ澄まされた感性が、伝わって来ます。
この方は今迄で今が最高に良い時で、集大成の
時期に入られたのでは無いだろうかと思います。
後ろ髪を引かれながら、智美術館を後にしました。
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