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青山ぱせり日記

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生誕100年藤本能道展に菊池寛実記念智美術館へ

此方の美術館へは 半年ぶりにやって来ました。

この美術館を作った菊池智(1923ー2016)が最も
集中して蒐集したのが藤本能道の作品だそうです。
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藤本能道(1919ー1992)は東京美術学校(東京芸大)
で工芸図案を学んだ後、色絵磁器の大家である富本憲吉
(1886−1963)らに師事し、作陶の道に進みました。

菊池智美術館には藤本の代表作と言える貴重な作品が
多数含まれています。

今回は生誕100年記念 生命を描いた陶芸家
藤本能道展が開かれました。
その作品です。(パンフレットからですが)

もだえ(オブジェ)1956年 青梅市立美術館蔵
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幻の食器 1976年 菊池寛実智美術館蔵

1976年に再々された茨城県下の植樹祭の折に、
菊池家の宿泊施設にお泊まりになられた昭和天皇、
皇后陛下の晩餐用に菊池智が製作を依頼した
総数230ピースからなるディナーセット。
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晩餐の使用後は限られた機械のみ公開され、この度は
10年ぶりの展示になります。

写真は1992年作家の生前最後の個展で、此方の
西洋館で撮影されたものです。

今回はワンセットのセッティングと、
其々のセットピースで揃えてありました。

まあ これが素晴らしく、大変モダーンな感覚です。
昭和天皇と皇后様だけがお使いになった食器です。

きっとお料理も凄かったと思われますが、この器の
素晴らしさに御目を奪われられたに違いありません。

この下の様な翡翠や山の鳥が描かれています。
素晴らしい手描きなのです。

色絵翡翠文八角筥 1979年 個人蔵
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翡翠が水面に映っています。
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雪代釉色絵山帰来鶉図六角大筥 1982
               菊池寛実智美術館蔵

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霜白釉釉描色絵金彩焔と蛾図扁壺 1990年
             菊池寛実智美術館蔵

此方の炎に蛾が飛び交う絵は速水御舟を
思い出させます。
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梅白釉釉描色絵金彩花と蝶図六角小筥 1991
               菊池寛実智美術館蔵
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12月1日までです。土曜日には47年前に御弟子に
なられた方のトークショーが2時からありました。

元々京都でお仕事をされてた方ですが、入って少し経ち、
今まで覚えた事は全て捨てる様にと言われたとの事です。

量産とは何も彼も 全く違う世界なのですね。
つくづく奥の深い世界です。


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by cenepaseri | 2019-11-15 09:00 | アート | Comments(9)
Commented by sonoma0511 at 2019-11-15 12:05
見たことのある美術館はパセリさんのブログでした。
昭和天皇の訪問時の宿泊施設まで、所蔵だったのですね。
翡翠の中に描かれた鳥はカワセミだと思います。くちばしと
水辺がそれを表しているようです。
本当にモダンという表現がぴったりの器ばかりですね。
パセリさんに紹介されるまで、菊池智さんは全く知りませんでした。まだまだ知らないことばかり。ありがとうございます。この美術館そのものも素晴らしいですね。
Commented by uransuzu at 2019-11-15 15:03
日本には、まだまだ知らない美術館、美術品がたくさんあるのですね〜。
ちょうど今、朝ドラで絵付けの話しが出ていますが、命を吹き込むような絵付けのし
Commented by uransuzu at 2019-11-15 15:05
あら、途中送信してしまいました。汗

絵付けの仕事に見入ってしまいました。です。
Commented by cenepaseri at 2019-11-15 15:46
> sonoma0511さん
うふふ、カワセミは漢字で翡翠と書くのです。
私も2月に故宮博物院で知りました。ヒスイもカワセミ同様に
本物はブルーとオレンジが混在するのですって。
菊池智美術館は私も今年の春3月17日に川瀬忍展で初めて行きました。
凄い世界があるのだとつくづく…ホテルオークラの近くです。
レストランはもう閉まってしまいましたけれど。
Commented by cenepaseri at 2019-11-15 15:51
> uransuzuさん
私も陶芸をやってましたなんてとっても言えません。
絵付けはかなり難しいです。宙に浮かせて書くのですから
安定感も無く、書道の様で、同じ絵なんてとんでも無い。
特に金彩は塗ったかどうか全く見え無いのですよ。
ヨーロッパの絵付けもTVで見ましたが凄いですよね…
安物はシールです、残念ながら、私の持ってる桃柄も…
Commented by sonoma0511 at 2019-11-15 16:51
あ、そうなのね。見ていて知らなかった。
また、一つ賢くなりました。今頃。
Commented by cenepaseri at 2019-11-15 17:49
> sonoma0511さん
半年の差です。
ブログをやって無かったら知らない事が
いっぱいです。(o^^o)
Commented by gallery-asaba at 2019-11-16 00:00
こちらの美術館にも行かれたのですね。
ぱせりさん、本当にアート三昧の秋ですね。
ディナーセット、品格があってそして雅び、とっても素敵な器ですね。
良く描かれています。
Commented by cenepaseri at 2019-11-16 06:43
> gallery-asabaさん
器がハコ形が多くて、型物と思いますが、その形や色、絵がとっても綺麗でした。
コレクションの為に作られた幻のディナーセットでした。