人気ブログランキング | 話題のタグを見る

青山〜チトフナぱせり日記

cenepaseri.exblog.jp
ブログトップ

遅ればせながらニットの事


2月10日がニットの日と聞いていたのに忘れて…
2月20日なんですけれど、綴ります。

私の仕舞い込んでるニット達です。

このニット2ピースはS屋を辞め次のTファクトリーで
1976年、I先生の2度目の秋コレクションで出された物です。

千駄ヶ谷にあったニット会社C社から山形のニッター
さんを紹介されて、協力して頂いたニット作品。

セットになってたリブ編みの腕袋が見つかりません。
これでは袖口スースーと少し寒そうですね、
遅ればせながらニットの事_e0397389_15412207.jpeg
ウールとレーヨン糸を引き揃えた所とゾッキ
(一種類)で編んでる所で色が違います。

色染めで莫大な数になってしまったので、要約する
為に一緒の釜で素材の違う物を染めたら、偶然に
こんな感じに染まったので、なんでもやってみる
もんですね。

襟ぐりの丸いヨークは求心編みで度詰をし乍ら
細めていきます、この頃私が凝ってた編み方。

大変なので嫌がられます、ジョイント部分は
メローを掛けてもらった。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15413699.jpeg
袖は横地に編んでいます。
袖口は別付けリンキング。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15415403.jpeg
トップスのウエストの所は少しソニアの真似っこ。
袋リンキングに紐を通しました。
スカートのウエストヨークはマルロン糸を一緒に
編み込んでストレッチ混です。

スカートもフレアラインを苦労しています。
今の様に自動機では無いので手横機なのでニッター
さんが、これ以上は出来ない位に念入りに頑張ってます。

I先生のファッションショーは山形のニッターさん達の
発表会でもあったのです。

山辺から寒河江まで広範囲のニット会社を回りました。
出来上がらなかったサンプルはありませんでした。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15420561.jpeg
此方はサンローランリブゴーシュのカーディガン
未だS屋にいる1973年頃だったと思います。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15422397.jpeg
下にはこのワイン色と黒のギンガムチェックの
細コーデュロイのロングフレアースカートを
合わせてました。

その生地は原宿にあったHELP,松田数々六さんの
ブティックにあった試着室のカーテンでした。
要らなくなったら下さいと頼み込んで…縫いました。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15423187.jpeg
釦は黒蝶貝釦
遅ればせながらニットの事_e0397389_15424206.jpeg


これは母が編んだボレロです。変わった手編みを習ったと。
リブ編みですが、途中で度が変わっています。
説明されたけど意味がわからなかった。145.png
遅ればせながらニットの事_e0397389_15425045.jpeg
これは私のデザイン、シルク糸の家庭機編みです。
袖山にケーブルとラグランは手減らしをしています。
1980年代の肩の大きい時代でした。

シルクは暖かいけれど、キシキシと煩いのが難。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15425941.jpeg
これはニットでは無いのですが、仕舞い込んでる物
キャサリンハムネットだったか??
プリーツのトップスです。

大きなオブジェした襟の周りにテグスが入っていて
自由に好きな形になります。中々シュールです。
遅ればせながらニットの事_e0397389_15431019.jpeg
右肩が今シールファスナー開き、オールインワン仕様
未だ着て外出した事はありませんが、細っそりしたら
これにタイトなスカートで、パーティに着てみたい105.png
それは永遠に無い??
遅ればせながらニットの事_e0397389_15432625.jpeg

思い出のニットです。




にほんブログ村 美術ブログ アートのある暮らしへ
にほんブログ村
by cenepaseri | 2021-02-20 09:00 | アート | Comments(8)
Commented by sonoma0511 at 2021-02-20 13:41
お母さまのボレロも全て凝ったニット作品ばかりですね。
最初のニットの糸のようなセーターを神戸で買ってよく着ていました。
透け感も、私はオレンジ系のマーブル模様ですが、細い糸で
軽くて着心地がとても良かったです。
腕袋って、どのように使うのでしょうか?
いいモノのボタンは白蝶や黒蝶で、主張しないがポイントですね。
Commented by cenepaseri at 2021-02-20 13:55
> sonoma0511さん
腕袋は長い指無し手袋の様に1×1で22〜24cのリブ編みにした物です。
袖口が大きく開いて寒いので下にはめます。
レッグウオーマーの腕番で、単純な筒です、その後指無し手袋に発展しました。
カットソーやレースで作った指無し手袋は未だ、クローゼットの隅に
あると思いますが、腕袋は毛糸で編んでいて暖かいので
しょっ中使ってたと思います。
ボタンはそうですね、天然素材が一番ですね〜
変なボタンが付いてたら、貝ボタンに取り替えています。笑
Commented by t_hcmoto at 2021-02-20 15:51
なるほど
このご縁で、寒河江のお蕎麦に馴染みがおありなんですね。

↑どれもどれも好きな色合いでうっとり眺めました。
Commented by cenepaseri at 2021-02-20 16:04
> t_hcmotoさん
私はお蕎麦がこんなに美味しいものとは思いませんでした。
山形と言えばなめこ蕎麦ですよね。
色んなニットの産地に行きましたが、山形は温かい人が多かったです。
ショーが終わったら、山形でニッターさんを集めて宴会をしてました。笑
皆芸達者で…
Commented by Diary-17 at 2021-02-20 16:44
80年代⋯私もシルクでニットのツインセットやワンピースを持っていました。多分日本製で、ちょっとボデイコンシャス、絹の糸は光沢があってシャリっと冷たく、デザインも綺麗でロスアンジェルスのロデオドライブのブテイックで店員さんに褒められたのを覚えています。日本製だと自慢しました。笑
近頃はパセリさんがデザインされた様なデザインのニットは少ないですね。ミッソーニくらい?
手入れが簡単な物ばかりで個性のないニットが多いですネ。と言う私も最近は無難なデザインばかりですが⋯。
お母様のボレロが素敵ですネ。やはり親子の血は争えない。
Commented by cenepaseri at 2021-02-20 18:30
> Diary-17さん
そうですね、私もプレーンなセーターばかりですね。
お手入れも関係しているのでしょうね。
母のニットは、寸法を言わないと、自分のサイズになります。
日本のシルクは中国や東南アジアとは全く違います。
太さが均一で光沢が、有ります。
タイシルクの粗野な感じも好きですが…笑
Commented by gallery-asaba at 2021-02-21 01:26
いつもリレーにご参加下さいまして、ありがとうございます。
とても手の込んだ、素敵な上下ですね。
デザインもお色もお洒落ですね。
お母様作のボレロは、何にでも合わせ易くて重宝されたでしょうね。
お母様は、とてもセンスが良くていらしたのですね。
Commented by cenepaseri at 2021-02-21 09:08
> gallery-asabaさん
手は混んでいるのですが、仕舞いっ放しです。
母のボレロも殆ど着てません、編み込みのホルターネックの
ビスチェはジーンズに合わせてS屋の頃に毛皮の下に着てましたが…
どうもフェミニンなのが苦手なのです。汗